「社内でインタビュー撮影をすることになったが、機材も構図も分からない」
「撮り直しが利かない本番で、失敗しないための準備を知りたい」
このようなお悩みはありませんか?
インタビュー撮影は、出演者の時間をもらって行う一発勝負に近い仕事です。ただ、仕上がりの大部分は当日の腕前ではなく、事前の準備で決まります。準備の勘所さえ知っていれば、初めてでも大きな失敗は避けられます。
この記事では、事前準備から機材、構図、ライティング、写真撮影のコツ、よくある失敗の回避策まで解説します。動画と写真の両方に対応した内容なので、記事用の取材撮影にもそのまま使えます。
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インタビュー撮影の事前準備
インタビュー撮影は、準備が9割です。当日にできることは限られており、場所選びと出演者への案内の段階で、仕上がりはほぼ決まっています。準備で押さえるのは次の3つです。
- 写真か動画か、使い道を先に決める
- 場所は窓の位置と静かさで選ぶ
- 出演者に質問と服装の目安を伝えておく
それぞれを順に解説します。
写真か動画か、使い道を先に決める
最初に決めるのは、動画を撮るのか、写真を撮るのか、その両方かです。どれを撮るかで、必要な機材も当日の時間配分も変わります。
動画だけなら録音機材が最優先、写真だけなら連写に耐えるカメラと表情を狙う時間が必要です。両方撮る場合は、動画の録画を止めた後に写真の時間を別枠で確保しておかないと、どちらも中途半端になります。記事にもサイトにも使いたいという要望は現場でよく出るため、「動画◯分、写真◯分」と当日のタイムテーブルに落とし込んでおくのが確実です。
場所は窓の位置と静かさで選ぶ
撮影場所は、光と音の2つの条件で選びます。窓から自然光が入り、空調や外の騒音が気にならない部屋が理想です。
社内の会議室は手軽ですが、空調の運転音と、ガラス越しに人が映り込む点に注意が必要です。撮影スタジオは費用がかかるぶん光と音を制御でき、ホテルの一室は高級感のある画が撮れる一方で予約と費用のハードルがあります。どこで撮るにしても、下見では次の3点を確認しておきましょう。
- 窓の向きと、撮影する時間帯の光の入り方
- 空調、廊下、外の道路といった騒音源の有無
- 出演者の後ろに映る背景の抜け
下見が難しい場合でも、当日30分早く入って部屋を確認するだけで、場所起因の失敗はかなり減らせます。
出演者に質問と服装の目安を伝えておく
出演者には、遅くとも前日までに質問リストと服装の目安を伝えておきます。質問を事前に知っていれば回答を考える時間ができ、当日の「えっと」が減って編集も楽になります。
服装は、普段の仕事に近い格好を基本に、細かいストライプやチェックはカメラでちらつきが出やすいこと、背景と同化する色は避けたいことの2点を添えて案内します。出演者に判断を丸投げせず、企業側から目安を示すのが親切です。あわせて所要時間と使い道を伝えておくと、出演者も心の準備ができます。
インタビュー撮影に必要な機材
準備の次は機材です。プロ用の機材を揃える必要はなく、最小構成なら手持ちのもので始められます。必要なのは次の3つです。
- カメラと三脚
- ピンマイクなどの録音機材
- 照明機材
それぞれを順に解説します。
カメラと三脚
カメラは、三脚に固定できれば、一眼カメラでもスマートフォンでも小型カメラでも成立します。手持ち撮影の揺れは視聴の妨げになるため、三脚への固定だけは省かないでください。
余裕があれば、正面に1台、斜め45度にもう1台の2カメ構成がおすすめです。編集でアングルを切り替えられるので、話の途中をカットしてもつなぎ目が目立ちません。機種のグレードよりも、固定と2カメという撮り方の工夫の方が、仕上がりへの影響は大きいのが実際のところです。
ピンマイクなどの録音機材
録音は、出演者の胸元に付けるピンマイクが基本です。カメラの内蔵マイクは口元から距離があり、声と一緒に空調や部屋の反響まで拾ってしまいます。
ピンマイクは襟元から10cmほど下に付け、服が擦れる音が入らない位置を選びます。録音を始めたら、冒頭の数十秒をイヤホンで聞いて、声の大きさとノイズを確認する手順を挟んでください。撮影後に「音が使えない」と気づいても、映像と違って編集で救うのが難しいのが音声です。
照明機材
照明は、動画ならLEDの定常光、写真ならストロボも選択肢に入ります。動画は光を当て続ける必要があるため、点灯したまま使えるLEDライトが1灯あると表情が明るくなります。
ただし、窓からの自然光で顔が十分明るいなら、無理に照明を使う必要はありません。機材を増やすほど設営に時間がかかり、出演者を待たせることになります。自然光で足りるかどうかを下見で判断し、足りない場合の保険として1灯持っておく、という構え方が現実的です。
インタビュー撮影の構図とカメラ位置
機材を据えたら、次は構図です。カメラをどこに置き、画面にどう収めるかで、動画の印象は大きく変わります。基本は次の3つです。
- 目線の先に空間をあけて配置する
- 上半身を中心に画面の比率を決める
- アングルは目線の高さを基本にする
それぞれを順に解説します。
目線の先に空間をあけて配置する
カメラ位置の基本は、インタビュアーをカメラの斜め横に座らせ、出演者の目線の先に画面の空間をあける配置です。視線の方向に余白があると、画面に落ち着きが生まれます。
出演者を画面の中央に置く配置は、正面から力強く語る演出に向いています。一方、中央からあえて左右に外し、目線の先をあける配置は、自然な語りの雰囲気になります。1人が語るインタビューなら後者が定番です。どちらにするか迷ったら、目線の先をあける配置を選んでおけば間違いがありません。
上半身を中心に画面の比率を決める
画面に収めるサイズは、胸から上の上半身が基本です。表情が読み取れて、手振りも入るインタビューに最適なバランスで、頭の上には少しだけ余白を残します。
余裕があれば、同じ配置のまま、顔に寄ったカットと全身が入る引きのカットも撮っておきましょう。編集で話の区切りごとにサイズを切り替えられると、1カメでも単調になりません。2カメ構成なら、1台を基本サイズ、もう1台を寄りにしておく分担が定番です。
アングルは目線の高さを基本にする
カメラの高さは、出演者の目の高さに合わせます。目線と同じ高さのカメラは、視聴者が対等な立場で話を聞いている感覚を作ります。
見上げるアングルは威圧感や権威性、見下ろすアングルは弱さや親しみといった印象の操作につながるため、明確な意図がある場合にだけ使います。三脚の高さを合わせるだけの一手間ですが、座った出演者を立ったまま撮って不自然な見下ろしになっている失敗は意外と多いので、録画前に確認してください。
撮影の段取りに不安がある方へ
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インタビュー撮影のライティング
構図が決まったら、光を整えます。ライティングは、仕上がりの印象を最も左右する要素です。難しそうに聞こえますが、押さえるのは次の3つだけです。
- 窓の光を顔の斜め前から当てる
- 照明を使うなら3点で組む
- 真上からの光と蛍光灯の混在を避ける
それぞれを順に解説します。
窓の光を顔の斜め前から当てる
最も手軽で自然に見える光源は、窓からの自然光です。出演者の顔の斜め45度前から光を受ける位置に座ってもらうのが基本の配置になります。
やってしまいがちなのが、窓を背にした配置です。逆光になって顔が暗く沈み、カメラの明るさを上げると今度は背景が白飛びします。窓は出演者の斜め前、カメラは窓を背負わない位置、と覚えておいてください。正面から光を当てるより、斜めから当てる方が顔に立体感が出ます。
照明を使うなら3点で組む
照明機材を使う場合の基本形が、3点照明です。顔を照らすキーライト、反対側から影を和らげるフィルライト、背後から輪郭を際立たせるバックライトの3灯で構成します。
3灯も用意できない場合は、キーライト1灯を顔の斜め前から当てるだけでも十分です。影が強く出るようなら、白い壁やレフ板に光を反射させて反対側から返すと、簡易的なフィルライトの代わりになります。まずは1灯から始めて、物足りなければ足していく順番で問題ありません。
真上からの光と蛍光灯の混在を避ける
会議室でそのまま撮ると起きやすいのが、天井照明だけで撮ってしまう失敗です。真上からの光は目元や頬に影を落とし、疲れた印象の顔になります。
もう1つ気をつけたいのが、色の違う光の混在です。窓からの自然光と天井の蛍光灯が混ざると、肌の色が青っぽくなったり黄色っぽくなったりと濁って写ります。対処はシンプルで、自然光を使うなら天井照明を消す、照明機材を使うなら窓のブラインドを閉める、と光源をどちらかに揃えることです。
インタビュー中の写真撮影のコツ
動画と同じ機会に、記事や採用サイトで使う写真も押さえておくと、素材の使い道が広がります。写真ならではのコツは次の3つです。
- 話している最中を連写で数多く撮る
- 表情と距離のバリエーションを押さえる
- 記事の見出し用に余白のある横位置も撮る
それぞれを順に解説します。
話している最中を連写で数多く撮る
インタビュー写真は、ポーズを取ってもらうより、語っている最中を連写で撮る方が良い表情が残ります。話に熱が入った瞬間の表情は、作ったポーズでは出せません。
ただし、話している顔はまばたきや口の開きで使えないカットが大量に出ます。1つの場面につき数枚ではなく、連写で数十枚単位の量を撮って、その中から選ぶ前提で構えてください。シャッター音が気になる場合は、静音モードにしておくと出演者の集中を妨げません。
表情と距離のバリエーションを押さえる
写真は、後からレイアウトに合わせて選べるように、バリエーションを揃えておきます。笑顔と真剣な表情、顔への寄りと全身の引き、そして手元のカットまで一通り押さえておくと、記事のどの場面にも対応できます。
インタビュー中は真剣な表情が多くなるため、笑顔は撮影の合間の雑談中が狙い目です。質問の合間に「そういえば」と軽い話題を振ると、自然な笑顔の瞬間が作れます。表情、距離、角度の3軸で撮れているかを、撮影の途中で一度確認しておくと抜けを防げます。
記事の見出し用に余白のある横位置も撮る
意外と忘れやすいのが、記事やサイトのメインビジュアルに使う横位置のカットです。人物を左右どちらかに寄せて、タイトル文字を載せられる余白を残した構図を数枚撮っておくと、デザインの段階で重宝します。
人物と執務スペースの両方が入るカットも、働く環境を伝える素材として使い道があります。撮影の最後の5分を「使い道から逆算したカットの回収」に充てるだけで、後から「あの写真がない」と困る事態を避けられます。
インタビュー撮影でよくある3つの失敗
ここまでの内容を押さえても、現場では思わぬ失敗が起きます。撮り直しをお願いしにくいインタビュー撮影だからこそ、よくある失敗を先に知っておきましょう。
- 頭や首に背景の線や物が重なっている
- 音声が小さくノイズに埋もれている
- 話の頭と終わりが切れている
それぞれを順に解説します。
頭や首に背景の線や物が重なっている
撮影後に見返して気づく失敗の代表が、背景との重なりです。頭の真後ろに柱があって頭から柱が生えて見える、棚の横線が首の高さを横切って見える、といった重なりは、撮っている最中は意外と目に入りません。
対処は、録画を始める前にモニターの背景だけを意識して見ることです。人物ではなく背景に目を移すと、重なりにすぐ気づけます。見つけたら、出演者の立ち位置かカメラを半歩ずらすだけで解消できます。撮り終えてからでは直せない失敗なので、確認の一手間を惜しまないでください。
音声が小さくノイズに埋もれている
映像の失敗は編集である程度救えますが、音声の失敗は編集で救えず、撮り直しになることがほとんどです。声が小さい、空調の音が被っている、といった問題は音量を上げてもノイズごと大きくなるだけです。
見落としやすいノイズ源は、空調、冷蔵庫やサーバーの運転音、廊下の話し声です。部屋に入ったらまず耳を澄まし、止められる機器は止めます。そのうえで、本番前に数十秒のテスト録音をイヤホンで確認し、撮影中もときどき音をモニタリングする。この2つを習慣にすれば、音声起因の撮り直しはほぼなくなります。
話の頭と終わりが切れている
編集段階で発覚する失敗が、話の頭と終わりの欠けです。質問の直後に出演者が話し始めると、質問者の声と回答が重なって、編集でカットを分けられなくなります。
対処は、間の取り方をルールにしておくことです。出演者には「質問のあと、一拍おいてから話し始めてください」と伝え、撮影側は回答が終わってもすぐ止めず、2秒ほど録画を回し続けます。この前後の余白が編集点になり、話の切り出しが自在になります。地味な運用ですが、編集のしやすさが大きく変わるポイントです。
インタビュー撮影を外注する場合の費用
ここまで読んで「自社でやるには荷が重い」と感じた場合の選択肢が外注です。費用は条件によって変わり、見積もりを左右する主な要因は次の4つです。
- 撮影時間と出演人数
- カメラマンと照明スタッフの人数
- 写真と動画の両対応かどうか
- 編集まで含むかどうか
撮影が半日で済むのか1日かかるのか、カメラマン1名で撮るのか照明スタッフ付きの体制なのかで、人件費が変わります。写真と動画の両対応や編集込みの依頼は費用が上がる一方、別々に発注するより1回にまとめる方が総額では抑えやすいのが一般的です。
料金の一例として、受注率爆上げくんでは動画1本の制作に戦略提案が付いたトライアルプランが30万円、本数をまとめたスタンダードプランが10本150万円からです。撮影だけの切り売りではなく、企画から編集まで含んだ体制で比較すると、判断しやすくなります。
インタビュー撮影を依頼できるサービス
外注する場合の依頼先について解説します。ポイントは次の2つです。
- 受注率爆上げくんは企画から公開後の改善まで対応している
- 依頼先は撮影現場の進行力で見極める
それぞれを順に解説します。
受注率爆上げくんは企画から公開後の改善まで対応している
受注率爆上げくんは、撮影単体の請負ではなく、企画設計から撮影、編集、公開後の運用改善までを一貫して支援する動画制作サービスです。インタビュー撮影では、事例動画や採用向けの社員インタビューに対応しています。
この記事で解説してきた場所選び、機材、構図、当日の進行は、すべて任せられる範囲です。発注側でやることは出演者の時間確保がほぼすべてで、撮影経験のある社員がいない会社でも進められます。撮って終わりではなく、公開後の数字を見て改善まで回せる点が、単発の撮影会社との違いです。
依頼先は撮影現場の進行力で見極める
撮影会社を比較するとき、機材や映像品質のスペックに目が行きがちですが、インタビュー撮影で仕上がりを左右するのは出演者の緊張を解く現場の進行力です。慣れない出演者が硬い表情のまま撮り終えてしまえば、どんな機材でも良い動画にはなりません。
比較の際は、次の3点を確認してみてください。
- インタビューという同じ種類の撮影実績があるか
- 当日の声かけや進行まで任せられるか
- 写真と動画の両方に対応できるか
過去の制作実績で出演者が自然に話せているかを見ると、その会社の現場の空気づくりが分かります。
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インタビュー撮影に関するよくある質問
最後に、インタビュー撮影についてよくある質問に答えます。
カメラの設定はどうすればいいですか?
動画の場合は、手ブレ補正をオンにして、フレームレートを固定しておけば大きな失敗はありません。写真の場合は、背景をぼかしたいなら絞りを開け気味に、表情のブレを防ぐためにシャッタースピードを確保するのが基本です。
設定に自信がなければ、オートで撮っても成立します。設定を詰めることより、構図と光とピントの確認に意識を向ける方が、仕上がりへの効果は大きくなります。
取材で撮影するときのマナーはありますか?
撮影そのものの技術と同じくらい、相手への配慮が取材の質を左右します。押さえておきたいのは、撮影開始前の許可取りと、写真や動画をどこに掲載するかの事前確認です。肖像権に関わるため、掲載範囲は口頭ではなく書面やメールで残しておくと、後のトラブルを防げます。
当日は、約束した時間内に収める進行を心がけます。もう1つ、動画の撮影中は「なるほど」と声を出して相槌を打つと相手の話に被ってしまうため、うなずきで返すのが撮影現場の作法です。
スマートフォンだけで撮影できますか?
用途によっては十分成立します。三脚での固定とピンマイクの2つを足せば、社内報や社内共有用の動画はスマートフォンで問題ありません。最近の機種は画質面でも実用に足ります。
一方、広告や採用サイトのメインコンテンツとして使う動画は、照明を組んだ画作りや音の作り込みで差が出るため、外注を検討する価値があります。まずスマートフォンで試作し、本番用はプロに任せるという段階の踏み方もできます。
まとめ
インタビュー撮影の成否は、当日の腕前より準備で決まります。
押さえるポイントは3つです。まず、写真か動画かの使い道を先に決め、窓の位置と静かさで場所を選び、出演者に質問と服装を事前に伝えておくこと。次に、目線の先をあける構図と斜め45度からの光という基本を守ること。そして、背景の重なり、音声のノイズ、話の頭と終わりの欠けという3つの失敗を、録画前の確認と間の取り方で防ぐことです。
この記事の内容はどれも、特別な機材なしで今日から実践できます。まずは下見と機材チェックから始めてみてください。
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